創建ホームズの設計の仕事、その魅力とは?設計社員座談会
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安田 恵
設計グループ/設計士
(00年入社) -
武内 麻子
設計グループ/設計士
(06年入社) -
加藤 晴久
技術企画室/商品マネージャー
(01年入社)
創っているのは、そこで暮らすお客様の未来。
その想いが、大きな手応えになっていく。
― 今日は、創建ホームズで設計に携わる3人に集まっていただきました。「設計」といってもさまざまな業務がありますが、現在の部署名とお仕事の内容について教えてください。
加藤:技術企画室は構造設計に加え、企画や技術の新規開発を手がける部署で、自分は開発グループに所属しています。もともとは安田さん、武内さんと同じ設計部門にいたこともあり、いまでもおふたりにヘルプをお願いすることもあります。
武内:設計士として、設計部門で住宅のデザインを手がけています。私と安田は同じフロアですが、別々のチームでそれぞれ年間15〜20軒程度の設計を手がけています。
安田:同じ設計部門でもそれぞれ担当する物件が違うので、チームでありながら、個人主体の作業になる側面もありますね。
― それぞれどのようなきっかけで入社を決意されたのでしょう?
安田:私はもともとインテリアコーディネーターとして別の会社で働きはじめて、その後、設計を手がけるようになりました。退社後に創建ホームズのことを知ったのですが、堅実でしっかりした会社だという評判でした。まだウェブサイトもない時代だったので、自分で住所を調べて電話をかけて、面接を受けました。26歳のときのことですね。
武内:私は大学の建築学科にいる頃に、大きなビルや橋を建てるよりも住宅を創りたいと思い、住宅メーカーに絞って就職活動をしました。その中で当社の社長の話を聞いたのですが、いいものを創ろうとしている姿勢が伝わってきて、ここにしようと決めました。入社して最初から現場の仕事をやらせてもらえたことも、自分の経験としては大きかったですね。1棟ずつオリジナルの建物を創っていく中で、どのように家ができあがっていくのかを知らないまま、設計の仕事をするのは難しい。大学で習ったことだけでなく現場も経験できて、さらに若い人にもいろいろと任せてくれるところが、私の場合は決め手になりました。
加藤:僕にとって創建ホームズは、じつは6社めの就職先です。もともと絵を描いたりものを創ったりする仕事に興味があって、自分の予想とのギャップを感じながら会社を転々としていたところ、住宅の設計に興味を持ったのです。転機になったのは30歳くらいの頃、当時の会社の先輩だった設計士の方の言葉でした。有名建築家の作品など、一見して奇抜に見える建築であっても、その形にはきちんと理由があって成り立っているという話を通して、建築の世界の奥深さを知りました。
そこから勉強を始めて一級建築士の資格を取り、創建ホームズの採用に応募しました。印象に残っているのは、面接で「これからの住宅は、もっとデザインをよくしていかなければならない」という話を聞いて、当時はまだ手書きだった施工マニュアルを見せてもらったこと。とても細かく描かれた木造住宅の断面図を見ながら、「このマニュアルをしっかり守りながら創っているから、いい家になる」という話に心を動かされたのが、入社のきっかけですね。
安田:お客様に末永く暮らしていただくための家を創る仕事ですから、日々の心がけは本当に大切だと思います。つい最近、お客様へお引き渡しをした物件の話ですが、そのご家族の娘さんたちとお会いして、「この子たちはこの家でご飯を食べて、遊んだり学んだり、いずれ小学校、中学校へ進学し、この部屋で受験勉強をしたりしながら、成長していくんだろうな」と、感慨深く未来へ想いを馳せました。また、通常の建て売りの分譲住宅に加えて、注文住宅を設計したときのことも印象に残っています。お客様がこの先、何十年も暮らす家のために、打ち合わせを何回も重ねましたが、その工程すべてが印象深く感じられました。
武内:私も家創りに携わりながら、毎回「どんなご家族が、どんなふうにこの家で暮らしていくのだろう?」と想いを巡らせています。これまでに手がけた1棟1棟、どの家も本当に思い出深いですね。
加藤:僕が印象に残っているのは、物件を引き渡したあと、お客様にお願いしているアンケートです。入居後と、それから1年後の2回、アンケートをお願いしているのですが、1回めでは「いろいろと要望を聞いてくれてありがとう」という返事をいただくことが多く、ホッとします。そして1年経つと、みなさん喜んではくれているものの、中には「じつはここが少し使いにくい」とか「ここは意外に狭かった。実際に住んでみないとわからないものですね」という声をいただくこともある。その声を厳しく受け止めて、わたしたちの課題にしなければならないと思う一方、照明の配置や壁の素材など、自分としてはチャレンジだった部分を予想以上に喜んでいただけることもあります。毎回ドキドキですが、そうした声を聞くことが、自分のモチベーションにつながっています。
1軒1軒の設計に想いを込めて、
お客様が感動する“最高の家”を追求する。
― そうした経験の中で、どんな点に「創建ホームズらしさ」を感じますか。
加藤:「創建ホームズが創る家には、ふたつとして同じものがない」ということでしょうか。設計としては大変なところではありますが、似たような条件の敷地でも工夫を凝らして、同じ間取りにはしないように心がけています。もちろん、使い勝手や居心地のよさなど、ベストな間取りというものはありますが、それでも何かしら変化を持たせるようにして、1棟ずつ敷地ごとに最高の家を建てていく。そこが、当社の最大の特長だと思います。
武内:私自身、街で格好いいと思う建物を見つけると、今後の設計に活かせないかと触って材質を確かめたり、幅を測ってみたりすることもあります。住宅的な要素というよりは、非住宅のエッセンスを何とかうまく設計に取り入れて、新しいことができないか、意識している感覚です。そんなふうに日々、挑戦していきたいと思わせる雰囲気が、この会社にはありますね。
安田:何事も「この枠に従って、こうしなさい」と決められるのではなく、ある程度自由にこだわらせてもらえるところが、当社の魅力ですね。設計上、コストがかかることに対しても「こうすると格好よくなりますが、そのためにはこの予算が必要です」と、きちんと理由と想いを伝えれば、理解してもらえる自由さがあると思います。
― 家創りの中で大切にしていることや、今後の目標について教えてください。
安田:個人的に、お客様が自然に心地よくいられる場所を創るように意識しています。例えば、お客様がリビングで「この空間は気持ちいいな」と感じたとします。その心地よい感覚を図面や寸法に落とし込むのが、設計の仕事。ですから、窓の位置や天井の高さにも一つひとつ理由があります。それをいちいち説明しなくても、お客様が自然に「気持ちいいな」と感じられるような家を創りたいですね。
武内:家とはなによりもまず、命を守るところですから、安心して住み続けられる家であることが大事です。当社は設計から現場の施工、アフターフォローまでを一貫して手がけていますので、物件を引き渡して終わりではなく、完成した家がお客様とともに年を重ねていくまで、ずっと責任を持ち続けていきます。後々お客様が「使いにくいな」と感じるような一時の格好よさに走ったり、「お引き渡し後のことは知りません」ということがもしあったとしたら、その後悔は自分の中にずっと残ってしまう。ですから設計中は「本当にこれで大丈夫だろうか」と心配になって、何度も確認を繰り返します。そうやって最終的に、自分が納得したものをお客様に手渡したい。創り手は、“創造”ではなく“想像”を大切にするべきだーーそれが、私の考えです。
加藤:僕が心がけているのは、お客様が入居されたとき、意外性とともに感動していただける家を創ること。もちろん安心・安全は大前提の上で、暮らす人がどういうふうに時間を過ごしたり、動いたりするかを想像しながらプランを考えます。たとえば、玄関に入って最初は天井の高さを抑えめにしておいて、廊下を曲がって階段を上がり、リビングのドアを開けると、パッと開放感のある吹き抜けが広がる。感動は、そういった体験から生まれるのだと思います。そんなふうに非常に細かいところまでこだわり、追求して家を創っています。緻密な姿勢を積み重ねていくからこそ、お客様に感動していただける家になる。そう思っていますね。